着物買取と言う言葉があります。
かつては呉服店のサービスの一環として専門的には行われていなかったり、あるいは着物の古着店のサービスの一つとして行われていました。
しかし近年は着物買取の専門店がみられます。
この買い取り専門店で買い取った着物はどうなるのか、そんな疑問について解説し、まとめました。
近年増える着物買取専門店
着物買取の専門店は近年増えています。
かつては専門店自体とても珍しい存在だったのになぜ増えているのか、その理由について触れていきましょう。
ネットや異業種による業態が増えている
着物買取の専門店はネットや異業種の業態が増えています。
ネットであれば訪問専門に絞っているというお店もあります。
これは実店舗の維持コストを最小限にして運営し、自分の店で再販売しないという業態です。
一方異業種の参入は、例えばブランド品や切手などを扱うお店が再販売しているというケースになります。
この場合は、他のブランド品や切手などを買い取るような流れで着物買取も買取専門で行っているのです。
貴金属などの貴重品を管理しているノウハウがあるので、意外と多くのこういった買取店が着物の買取専門で行っているケースも少なくありません。
かつては専門業者はなかった
このような着物の買取業者ですが、かつては専門業者がほとんどありませんでした。
買取はあったものの、呉服店の下取りと言う形であったり、古着の呉服店が自分の店で再販するために買い取ったりといったものがほとんどです。
そんな着物買取の世界でなぜ着物買取の専門店が生まれたのでしょうか、その理由について触れていきましょう。
着物買取の専門店が着物を買い取った後
着物買取の専門店が着物を買い取ったら基本的に自前の店舗で再販売することはありません。
実は、従来とは違った方法で販売をしているのです。
そんな着物買取専門店の着物を買い取った先の話をしていきましょう。
店舗では売らずネットオークションにかける
着物買取店では、自分の店舗では売りません。
その代わりネットオークションにかけて販売するといったケースがあります。
このネットオークションは、国内の個人向けのオークションサイトだけでなく、業者向けのネットオークションであったり、海外のオークションサイトで販売をするといったりと言った個人ではなかなかできないような再販方法をとることで再販するのです。
そうすることで、店舗を構えなくともネットで販売し、通信販売の形態で売って利益を上げることができます。
このネットを使った方法は従来ではありませんでした。
そのため、ネットで再販できる近年になって専門店が誕生したとも言えます。
古着の呉服屋さんや貸衣装店に卸す
再販先は、個人だけではありません。
業者に再販するという手もあります。
古着の呉服屋さんや貸衣装店など自力では買取が不十分なお店に対して再販するのです。
業者も個人から買取を行うより、きちんとメンテナンスされ、査定も行われた買取専門業者から購入した方がメリットがある場合も少なくありません。
そのため、買取専門店を営業しても業者の一定の需要があるのでビジネスが成り立つのです。
海外の独自販路に流す
グローバル化によって海外の独自販路に流すという手段も取れるようになりました。
かつては、非常に煩雑だった輸出の作業も小規模業者が行いやすくなったり、何より日本がより身近になって海外の需要が出てきたという点は追い風です。
そういった理由から独自販路を構築することもできるようになり、日本人以外の人々にも再販できるようになりました。
生地にしてリメイクするして上記の販路に流す
買取専門と言っても、買ったものをそのまま販売するのではありません。
当然、商品かと言う補修やクリーニングなどの作業を行います。
その一環として生地まで戻してリメイクするというものがあります。
この技術に特化して付加価値をつけることで利益を上げることもでき、これまで紹介した販路に販売して利益を上げられる仕組みもあるのです。
買取専門店で買い取った後の着物の行方を知るには
自分の買い取ってもらった着物がどうなってしまうのか。
そんな疑問を持つ方も少なくありません。
このような疑問を持ったらどうすればいいのでしょうか。
その点について最後に紹介します。
着物を売る前に思い切って聞いてみる
結論を言えば、思い切って聞いてみましょう。
少なくとも、企業秘密の一点張りと言う業者はほとんどいません。
大まかでも独自の販路で売る、あるいは海外にネットで販売するといった回答を聞くことができるでしょう。
いずれにしても聞いてみれば案外スムーズに答えを教えてくれるはずです。
また、自分の気に入らない利用の方法だったら断れるというメリットもあります。
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